シーバスリールにレバーブレーキの利点

ひまなきじとら

2020年05月18日 00:02

シーバスリールにレバーブレーキは不要という話、あったほうが良いという話
つまり賛否両論です。

レバーブレーキは元々磯竿に合わせて使うリールです。
目的は、正確には分かりません。
私が思うに、魚が突っ込むとき走らせると根ズレするためにレバーで一切ラインを出さずにロッドの弾力で耐えるような使い方
そして、竿がのされてロッドを立てることが出来ない時にラインを送り出して、竿が本来の役目を果たす良い角度にする使い方

そのような使い方なのかなー?と思います。

実績にレバーブレーキ+磯竿で魚を釣って見ると…面白いことに気付きます。
レバーを開放すると魚が暴れなくなりゆったり泳ぐようになります。

私が初めて父から磯竿を渡された時、魚は掛かった状態でした。
レバーを開放したとたん足元のマルタウグイが暴れなくなりゆったり泳ぎました。
しかしレバーを引き引っ張ると魚は暴れます。

この感覚が面白く感じてレバーブレーキをシーバスに使おうと思うようになります。
初めて購入したレバーブレーキは01BB-Xテクニウムを中古購入
しかし、どうやらレバー形状がルアーには向かず、結局磯竿に合わせて、電気浮きを使った鱸釣りに使いました。

そのうちエクスセンスLBというシーバス専用のレバーブレーキリールが発売されました。

しかしそれには手を出さずに普通のリールを長く使ってきましたが、父がBB-X Mg type2 を壊してしまい、ローター周りの部品取りにBB-X テクニウムを使用

その代わりに購入したのが、中古で13BB-X ハイパーフォースを購入!



ストレートレバーの購入と餌釣り用に替えスプールが欲しかったので、オークションやフリマを探していたところ…
ストレートレバーは4000円ほど
替えスプールは安いので8000円ほど
つまり12000円かかります。

それなら11エクスセンスLB SS 下位モデルを12000円ほどで購入出来れば、リールがもう一台になると考えてヤフオクとフリマ、タックルベリーなどを探し数日…
良いもの発見しました!
中古12000円くらいでエクスセンスLB SS
アルミボディでローターは高強度樹脂

13ハイパーフォースはボディはマグネシウムとCi4+、ローターはCi4+です。

レバーをエクスセンスLBSSと交換しハイパーフォースをストレートレバー仕様にしました。

いざシーバスを狙うと…
初めはキャストに少し慣れが必要です。

魚を掛けてからはレバーブレーキを使っていたので違和感ありませんでした。むしろマニュアルの操作感が楽しいです。

魚が無理に突っ込むときレバーでフリーにしたり、エラ洗いをしそうな時にレバーをフリーにして出来るだけ暴れさせないことが出来ます。
その代わりドラグ音がほとんどないので、その点は我慢です。

レバーを使わず普通に釣れば普通のリールになります。
慣れれば楽しい、魚を操作しやすいリールです。


本題、利点は何?あくまでも個人の感想や考察ですが

暴れさせないことが一つ

暴れさせないことにより、フックアウトを減らせる。

暴れさせないために、小場所での場荒れが減りました。小場所で何度もヒットすることが増えました。

レバーブレーキで場荒れを防いでいると自分は解釈しています。

ドラグは一定の負荷が掛かるとほとんど同じ負荷のまま、滑り続けることになります。
レバーブレーキの場合、ドラグをある程度締めていればレバーでラインの送り出しは自分のなすがままです。

人が走ることを例えにして、重いものを引きずるとします。
1.走り出しは重いもののそのまま走り続けると摩擦が減り、少し軽く感じると思います。

2.走り出しは同じく重いものの、ある程度引っ張っていたら突然軽くなるとバランスを崩します。所謂転けます。転けて立ち上がり、また走り出そうとするとまた重い負荷が掛かります。走ろうと加速、引っ張りと突然軽くなります。また転けてまた立ち上がると重い負荷が…と続きます。

どっちが辛いのか。
自分は2番目だと思います。

マラソンも長距離を走るには一定のペースが必要です。
逆に言うなら短距離で疲れるには、走りは一定よりも加速、減速を繰り返すことです。
車も同じですよね。
一定でアクセルを踏んでいれば燃費がよく、加速、減速を繰り返していると燃費がかかります。

つまり糸を出したり、止めたりすることで、体力を奪えるのではないか?と考えています。
レバーブレーキで糸を送り出すとき、レバーを引いたり離したりを、ピッ、ピッ、ピッ、ピッっと連続して行います。魚が加速、減速、加速、減速を繰り返します。
レバーブレーキと言ってもロッドは曲がるので完全なフリーにはなりません。
狭いスペースでは特にこの利点が活きてくると感じます。

では他の利点はあるのでしょうか?
これは使ってみて気付いたことです。

巻き感度について。

某釣具屋さんは言いました。
ローギアよりもハイギアにすれば感度がよくなるという内容の言葉

ハイギアとローギアを比べるとハイギアのほうが巻きだしで力が必要になります。

ノーマルギア、ローギアと言われるギアは以前はパワーギアとも呼ばれてもいました。
ローギアのほうが巻きが軽くなりますし、同じ長さを同じスピードでリトリーブするにはハイギアのほうがゆっくり巻く必要があります。そのために情報が多く手に伝わるようになるというわけです。

ローターの慣性が少なくなる軽い素材。
シマノで言うci4+のマグナムライトローターがあります。

ステラの金属ローターは慣性が働き自分の力だけでなくローターの慣性で巻けるので、等速巻きは軽いです。しかしその分色々な情報が損なわれる欠点もあると思います。
マグナムライトローターの場合はやはり軽い反面、慣性が少なく、常に自分の力で巻く必要があります。
そうです。自分の力で巻くので、感度が分かるのです。

リールは大きいより小さいほうが巻き取る力がなく、結果、これも自分で巻く力が増えます。

つまり、リールの場合ローターが軽いほど、リールが非力なほど、ローギアよりハイギアほど水の抵抗を感じると思われます。

これをシマノのレバーブレーキに当てはめると…

ローターはci4+ マグナムライトローター
エクストラハイギア
2000番ボディ

になります。

エクストラハイギアによるハンドル一回転あたりの巻き量は98cmです。
この98cmという巻き量が驚きなのです。
実はこのくらいの巻き量を達成するリールをみると、
ツインパワーXDのC3000の2000番ボディで93cm
4000番ボディで99cm、ほぼ同じ

エクスセンスCi4 +c3000の2000番ボディで88cm
4000番ボディで99cmでほぼ同じ

ヴァンキッシュ C3000MXGで94cm

同じ巻き量を1cm越えるくらいだと4000番ボディになります。
調べた感じだとレバーブレーキリール以外に2000番ボディで98cmの同程度、それ以上巻けるリールがないのです。

重さは
13ハイパーフォース 2500DXG 230g
エクスセンスLB C3000MXG は225g
19ヴァンキッシュ C3000 MXG 170g

ボディの脚あるほうはマグネシウム、反対側はci4+、ハンドルまでがci4 +にしたことにより、さらに軽くしているヴァンキッシュは、自重は圧倒的に軽いのが利点。

マイクロモジュールギアとそうでないギアの感度の比較はどれほど違うかかは分かりません。

そうであっても、ローターの軽さとXGによる巻き量から感度はかなり良い部類に入ると思います。

普通のリールとしても使え、いざというときはレバーで送り出して魚をコントロール、感度も良いです。

ちなみにですが、フルベアリングにするとより感度が上がります。

他に使えるのは…重さのあるルアーやジグヘッドのリフト&フォール
レバーフォールという言い方も存在しますが、フリーに近い状態で落とすことが出来、フォール中のアタリもラインが張るので感じることが出来ます。
ベイトリールほどではないですが、ベイトリールに似た使い方も出来るのも利点です。

レバーブレーキは慣れるまで多少時間が掛かりますが、気になる方は是非使って見てください。

特に普通に釣るのが飽きた方にはオススメします

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